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第16回運動疫学研究会学術集会および優秀発表賞・会長特別賞のご報告

運動疫学研究会としての最後の学術集会となった「第16回運動疫学研究会学術集会」は2013年9月20日に「運動疫学研究会のさらなる飛躍に向けて」

をテーマに、独立行政法人 国立健康・栄養研究所で115名の参加者のもと開催されました。
学会化記念講演として、初代会長の下光輝一先生および二代目会長の荒尾孝先生より、「研究会から学会への変貌に向けて期待すること」といった

テーマで今後の方向性を示していただきました。また、教育講演ではオーストラリア留学から帰国されたばかりの岡浩一朗先生に近年注目を浴びている

「座位行動と健康」に関するご講演をいただきました。シンポジウムでは本年3月に厚生労働省から「身体活動基準2013」および「アクティブガイド」

が発表されたことを受け、これらの策定に貢献された先生方のご参加のもと、「我が国における身体活動奨励と健康」というテーマでシンポジウムが

開催され、活発な討議が行われました。また、今回初めて株式会社スズケンの協賛のもと、ランチョンセミナーとして青柳幸利先生に中之条研究の

10年の成果をご紹介いただきました。
一般発表においては7件の発表があり、楢崎兼司先生が優秀発表賞を受賞されました(下記参照)。さらに第14回運動疫学セミナーにおける研究課題

として、種田会長からアドバンスコースへの参加者に対して、「なぜこの10年間に日本人の歩数が1,000歩減少したのかを明らかにするための研究デザイン

を考えてもらいたい」という依頼があり、その課題に取り組むとともに、学術集会において完成した研究デザインを紹介された班員のみなさん

(松下宗洋先生、佐藤慎一郎先生、平井一芳先生、涌井佐和子先生、山北満哉先生)に対して会長特別賞が贈られました(下記参照)。

楢崎先生、アドバンスコースの班員の先生方、おめでとうございました。
これまで運動疫学研究会の学術集会は、原則として日本体力医学会大会の前日に開催してきましたが、学会化した次年度につきましてもこれまでと

同じ形式で開催する予定です(2014年9月18日(木)に長崎駅周辺の会場にて開催予定)。みなさまの積極的なご参加、ご発表を楽しみにしております。
(学術委員会)

(楢崎兼司先生からのコメント)
この度は優秀発表賞という名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じております。
まずは受賞演題の発表者を代表致しまして、関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。

私ども九州大学健康・運動疫学研究室では、地域在住高齢者の要介護に関連する生活関連要因を明らかにするため、福岡県糟屋郡篠栗町からの受託研究の

支援を受けて、2011年より同町にて前向き観察疫学研究(篠栗町研究)を行っております。
今回の受賞は、篠栗町民の皆様や、篠栗町役場の皆様からの惜しみないご支援・ご協力、そして、研究の立ち上げやフィールド調査など、様々なフェーズで

この篠栗町研究に従事された諸先生・先輩方や現研究室員のご尽力の賜物であると確信しており、感謝の念が絶えません。
また、本研究の研究代表者といたしましては、指導教官として日頃より熱心にご指導下さっている熊谷秋三先生をはじめ、統計解析を中心にいつも親身な

ご指導を頂いている久留米大学の米本孝二先生、初期の研究リーダーとして篠栗町研究の礎を築いて下さった 東京都健康長寿医療センター研究所の

野藤悠先生、松尾恵理先生、そして、同じ大学院生としていつも相談に乗ってくれる本田貴紀さん、以上の共同研究者の皆様にこの場をお借りして

御礼を申し上げたく存じます。
今回の受賞を励みに、今後個人としても研究グループとしても、研究に精力的に取り組み、この営みを通して社会貢献が果たせるよう一層努力して参る所存です。
この度は本当にありがとうございました。
九州大学大学院 人間環境学府 
健康・運動疫学研究室
楢崎 兼司


表彰式の様子(1)

表彰式の様子(2)


楢崎先生が所属する九州大学健康・運動疫学研究室での一コマ。
楢崎先生「現在、博士課程7名を含む17名の大学院生・研究生が所属しています。」

(アドバンスコースの班員の先生方からのコメント)

○松下宗洋(国立健康栄養研究所健康増進研究部、早稲田大大学院スポーツ科学研究科)
会長特別賞を頂き、誠に光栄です。今回の発表では、研究デザインの発表をさせて頂きました。研究デザインのため結果がない状況で賞を頂いたことは、

この研究デザインから得られる成果への期待だと感じております。研究デザインがデザインのまま終わらないように、引き続き共同演者の先生方をはじめ、

様々な先生のご支援を頂き、研究を遂行できればと思います。この度は素敵な賞を頂き、ありがとうございました。

○佐藤慎一郎(人間総合科学大学保健医療学部)
このような名誉ある賞を頂戴することができたことは、本当に光栄に感じております。
今回の受賞は共同研究者の各先生の日頃からの研究に対する取り組みによるもの、そしてグループリーダーである松下宗洋先生の的確な判断力、抜群な統率力、

迅速な実行力があったおかげだと思っています。是非とも研究成果がだせるよう微力ながら協力させていただきたいと考えております。

○平井一芳(福井県立大学看護福祉学部)
名誉ある会長特別賞を頂くことができたこと大変光栄に存じます。本研究は、今年8月に開催された運動疫学セミナーのグループワークチームの先生方と

アイディアを出し合い練り上げた研究プロトコールです。今回の受賞を機に、これからも、グループワークでご一緒させていただいた先生方と連携を取りながら

研究を進めていきたいと思っております。今回は本当にありがとうございました。

○山北満哉(山梨県立大学看護学部)
名誉ある会長特別賞を運動疫学セミナーでご一緒させていただいたグループの皆様と一緒に頂けたこと、誠に光栄です。同時に、研究の遂行に向けて

大変身の引き締まる思いです。今回の受賞を大きな励みに、今後もグループの先生方とともに研究に取り組んで参りたいと存じます。ありがとうございました。

○涌井佐和子(順天堂大学スポーツ健康科学部)
このたびは、素晴らしい賞をいただき大変光栄です。ありがとうございました。運動疫学研究会セミナーの講師の先生方のご指導のもと、エネルギッシュな

共同研究者の先生方と研究計画についての良い議論ができた成果です。気持ちを新たに良い研究を進めていきたいと思います。

表彰式の様子


運動疫学セミナーでの発表後の記念写真






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